人工芝にカビが生える?
だんだん気温が上がり、暑さに体が堪えるようになっていますね。
みなさんはいかがでしょうか?
わたしたち人間でも動きやすい温度というのがありますが、
小さな生き物の一つ「カビ」においても温度というのは大切な指標となります。
カビも暑ければ死にますし、
その一方で寒すぎると眠ってしまいます。
その中で3つの温度を紹介します。
・最低発育温度:カビが成長し始める最低温度です。
一般的には20℃前後が最低発育温度とされています。
・最適発育温度:カビが最も活発に成長する温度帯です。
種類いよって異なりますが、25℃~30℃くらいが最適とされています。
細菌が35℃前後であることからするとカビは発育温度が低いのです。
・最高発育温度:カビが成長を止める最高温度です。
40℃前後が最高発育温度とされています。
これにより、ちょうど今の気温が最適発育温度であるといえるのです。
カビの繁殖は温度以外の要素が関係してきます。
1 湿度:カビは湿度が高い環境で繁殖します。
特に梅雨の時期は湿気が多く、カビの発生リスクが高まります。
2 通気不良:閉め切った場所や換気の悪い場所では湿気がこもりやすく、
カビが生えやすくなります。
3 エサ:カビは有機物を分解して栄養を得ています。
例えば、木材や紙、布などが湿った状態で放置されると
カビが発生しやすくなります。
有機物ですので、パンくずやご飯粒はもちろん該当します。
4 暗所:日光が当たらない暗い場所はカビにとって良い環境になります。
カビは光合成をしないので日光が不要だからです。
これを人工芝に当てはめるとどうなるか?考えていきましょう。
水はけの悪い人工芝を敷いてしまうと・・・?
いつまでも水分を保持していますので、湿度は上がります。
水はけの悪い人工芝は穴がないため、水のみならず空気も通しません。
地面の上に覆われたシートと同じ効果になり、通気は不良です。
そこに落ち葉や食べくずなどの有機物が落ちたままで
何もケアしなかったとしたらどうでしょうか?
人工芝を敷いた基布部分に日光が当たることは?
ほぼないですね。
水はけの悪い人工芝を敷くということでカビが生えるリスクが格段に上がってしまうことがわかります。
水はけのよい人工芝には排水のための穴があいています。
こちらを確認するようにしましょう。
人工芝自体の素材にも注意が必要です。
芝葉は化学繊維から作られるのですが、
その種類によっては水分を吸収してしまう性質があるからです。
ナイロン素材の人工芝は水分を吸収してしまいます。
ナイロン素材で有名なのがストッキングですね。
ストッキングを履いた足に雨粒が付着したとします。
そのストッキングは雨粒をはじくことなく吸収していることが経験的にわかるかと思います。
一方でポリエチレンやポリプロピレンですが、ペットボトルで有名です。
こちらに水が付着するとはじいて下へ落ちていきます。
ペットボトルに水を入れてその水がペットボトルに吸収されたら
飲み物ボトルとしてのていをなさないでしょう。
芝人の人工芝はポリエチレンモノフィラメントを使用していますので、
しっかり水をはじくことができます。
カビが生えにくい人工芝を選ぶことでカビ対策に繋がります。
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