人工芝は雪が降っても(寒冷地帯でも)大丈夫?除雪方法などまとめ
庭をリフォームしたり、お家を新築して庭のデザインを考えるときなど、「天然芝にするべきか、人工芝にするべきか」と悩む方は多いかと思います。
悩むポイントとしては予算、芝のカラーや手触り、自分たちのニーズに合うか…など複数の項目に渡りますが、北海道などの寒冷地の場合、そこに「積雪」も入ってきます。
年に1回や2回しか雪が降らないような地域であれば特別心配することはありませんが、冬になると日常的に積雪する地域ですと「雪」を基準にどちらを選ぶべきか悩む方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は「人工芝は積雪にも耐えられるの?」「人工芝の除雪方法は?」などの疑問について解説していきたいと思います。
人工芝は積雪が多い地域でも大丈夫?
「人工芝は積雪に耐えられるのか?」これは、人工芝にしようか悩んでいる積雪が多い地域の方にとっては、ぜひとも知っておきたいことですよね。
せっかく人工芝を敷いたとしても、雪でどうにもならなくなってしまっては、せっかくのお庭も台無しですし、天然芝に比べて初期費用がかかる人工芝の場合、お金まで損した気分になってしまいそうです。
でも、安心してください!人工芝はちゃんと「積雪に耐えることができる」んです。
雪が降っていないときは緑を楽しめますし、積雪にも十分に耐えられるので「人工芝」という選択肢はオススメですよ!
天然芝だと、長期の積雪だと芝が傷んでしまうこともある
もちろん、天然芝ではダメ!というわけではありません。
寒冷地に適した品種を選べば問題なく天然芝であっても積雪を乗り越えることが可能です。
日本芝と西洋芝がありますが、西洋芝はたまに雪が降る程度であれば問題ないものの、長期に渡って積雪するような地域には向きません。
雪深い地域で天然芝のお庭にしたいのであれば、寒冷地でも耐えられる日本芝を選ぶことをおすすめします。
西洋芝にした場合、長期(2~3ヶ月)の積雪が続くような地域ですと、芝が雪解け後に円形に枯れてしまう「雪腐病」にかかってしまう可能性があります。
しかも原因は積雪している間に病原菌が増殖してしまうことなので、雪解け後に対策をしようとしても後の祭りなんです。
普段のお手入れについても天然芝の方がこまめにしてあげないといけないこともあり、積雪が多い地域であれば、人工芝の方が気も楽、といえるかもしれませんね。
雪遊びも楽しい!積雪が多い地方で人工芝にするメリットとは?
積雪が多い地域で人工芝にするメリットは他にもあります。
それは、「お子さんが遊びやすいこと」!
土の上に雪が積もると、雪を拾うときにどうしても土が混ざってしまう部分がありますよね。
しかし人工芝の上に積もった雪の場合、(人工芝自体が)土に触れていませんので真っ白な雪で遊ぶことができます。
土に触れていないということは、履いている長靴の底にも土がつかないということで、長靴を洗わないとドロが乾いてこびりついてしまう…なんてこともありません!
キレイな雪で遊べるというのは、小さなお子さんをお持ちの方にも嬉しいメリットではないでしょうか?
積雪が多い地域で人工芝を敷く際の注意点は?
積雪が多い地域で人工芝を庭に敷く場合、どの人工芝でもいいのかな?と疑問がわくかもしれません。
色んなお店で色んな人工芝が販売されていますが、積雪が多い地域であれば気をつけてチェックしておきたい「ポイント」があります。
そのポイントとは「透水性」です。
水はけのよい人工芝を選ぼう!その理由は?
透水性とは、簡単に言えば人工芝の「水はけのよさ」のことです。具体的にどこでみるかといいますと、人工芝の裏面の「穴の数」ですね。
穴の間隔が狭ければ狭いほど水はけがよく、広ければ広いほど水はけが悪いと思っていただければいいでしょう。
とはいえ、メーカーで極端な差はありません。品質が同程度であればだいたい透水性も近いことが多いです。
透水性がよく水はけのいいものは雪が溶けて水になった時も排水しやすく、また雪かき後水で流す時にも水がたまってしまうことがありません。
心配であれば、候補の人工芝を販売しているお店に「積雪が多い地域で使いたいが、大丈夫なのか」を問い合わせてみるといいでしょう。
一定以上の品質の商品を販売しているところであれば、たいてい「問題ない」との返答が返ってくるはずです。
人工芝の場合、雪解けを待って、除雪しなくても大丈夫?
中には「積雪の時期、人工芝は放置しておきたい」という方もいるでしょう。
除雪は体力的にも大変ですし、特別問題がなければそのままでも…と思いますよね。
これについても、基本的には問題ありません。積雪の時期は一切放置しておいて、雪解けとともにまた人工芝を楽しむことは十分に可能です。
しかし注意点もあります。
長い期間積雪がある状態で人工芝を放置していると、雪解けの後芝が寝たままになってしまうことがあることです。
とはいえこれは芝をまた立たせてあげればいいだけです。
基本的には日光の熱で自然と起き上がってくる場合が多いですが、長期間重たいものが乗っていた場合や日の当たりにくい場所で使用しているとき、すぐに芝葉を立たせたいというときにはホームセンターなどで販売されている「デッキブラシ」や「熊手」を使って芝葉と逆の方向から逆なでるようにブラッシングすると効果的です。
あまり力を入れすぎると、芝葉が傷んでしまいますので気を付けてくださいね。
人工芝に積もった雪を除雪したいけど、それは可能?
人工芝に雪が積もった場合、そのままにしておいてもいいけれど、せっかくだから雪かきをして雪景色の中の緑を楽しみたい…という方は、除雪作業をすることになります。
除雪作業に特別なものは必要なく、雪かき用のスコップがあればOKです。
雪かき用のスコップとホースの水のみ!人工芝の除雪は簡単
やり方も簡単で、単純に人工芝の上の雪をスコップでざくざくと雪をかいていくだけです。人工芝は商品のカラーによるものの、緑色で目立ちやすいので「どこまでスコップを入れればいいのか」がわかりやすく、雪かき作業もやりやすいのではないでしょうか。
あまり最初から深くスコップを入れてしまうと人工芝を傷つけてしまうおそれがありますので、最初は軽めにしてどのくらいの高さの雪になっているかを確認してからざくざくいくことをおすすめします。
また、除雪時の人工芝は滑りやすくなっていますので、転ばないように注意が必要です。
だいたいの除雪が終わったら、ホースなどで人工芝の上に残った雪を水で洗い流せばそれで完了です。
「水を流してしまったら、人工芝が凍ったりしないのかな?」と心配に思う方もいるかもしれませんが、人工芝自体は凍ることはありません。
ただし、流した水が凍って滑りやすくなることはありますので、作業の際は気をつけてくださいね。
雪や積雪が多い地域でも人工芝なら、手軽に緑を楽しめる!
雪や積雪が多い地域ですと、庭に天然芝を敷くにしても品種選びから雪の季節の間のお手入れ…と維持管理が大変です。
しかし人工芝であれば雪が多い地域でも問題なく緑を楽しめますし、積雪の時期のお手入れもしてもしなくてもいい、という非常に管理が楽なところもメリットかと思います。
天然芝に比べて初期費用が高いのが人工芝のデメリットですが、1年中キレイな緑を楽しめる、維持が楽というメリットもありますので、雪深い地域の方は、お庭に人工芝を敷くことも選択肢のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
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