防草シートひとつで天国と地獄
暖かくなってきた春だからこそ、草がボーボーに生えてきています。
少し油断をするだけでこれだけの草が生えるのだということがわかります。
その草をどのように取り除くか?ということを考えて行動していく必要があります。
除草剤を使う方法が一つあります。
薬剤によって植物の成長を止めるのです。
この方法の利点はかければいいという手軽さがあります。
除草剤一つでも農地用とそれ以外用とあり、目的に合わせて使用していきます。
無差別的に植物の成長を止めるのか?
作物を植えたいから雑草だけに効いてほしいのか?
その雑草は主にどんな植物なのか?そうするとこの薬剤は使えるのか?
目的をしっかりと明確にして除草剤という手段を使い分けていくのです。
一方でペットを飼っているから薬剤はできるだけ使いたくない、
子供が小さいから薬剤はできるだけ使いたくないという方もいると思います。
そういう時は「防草シート」を敷くという方法があります。
防草シートは遮光率の高いシートを上から全面的にかぶせておくことで光合成を遮ります。
そうすることで植物の栄養源を絶つことができます。
たとえ地下で眠っていた植物でも光がこないとなると栄養源はこないのですから、
そのまま眠り続けるという選択を取ります。
防草シートを敷く作業はとにかく労力がかかります。
しかし、一度「適切に」敷いてしまえば手入れ不要な状態を何年にもわたって手に入れることができるのです。
この労力をかける意義はそこにあります。
また、はがしてしまえば更地になりますから、
何に利用してもいい場所ができます。これも利点です。
防草シートを敷く目的は長期にわたって手入れ不要な状態を作ることです。
この目的をしっかりと認識しておかないと目先の手軽さや安さに流されてしまいます。
扱いやすいからといってペラペラの防草シートを買っては意味がないのです。
簡単に草がシートを突き破ってしまいます。
敷く作業に労力がかかるからこそ、何度も敷かなくてはならないペラペラのシートではさらに労力がかさみます。
耐久性に優れていて遮光率の高いシートを買いましょう。
そして耐用年数の長いものを選びます。
車を止める場所には、車の重量に耐えられるような厚手のものを選びます。
なお、芝人で施工するときに使用している防草シートは国土交通省採用のものと同等です。
耐用年数ですが、単品でむきだしの状態で使うと記載された年数より短縮されます。
そのため、シートの上から人工芝を敷いたりすると紫外線の影響を防ぐことができますので長持ちします。
せっかく高いお金を払って買ったシートなのですから、適切に敷かなくてはその効果を発揮しません。
隙間なく敷くようにしましょう。
芝人の施工ではシートを敷くときに強力な粘着テープを使って固定していきます。
釘のみで固定してしまうとどうしても隙間ができてしまうからです。
1mmの隙間でも光が入ってしまえばそこから光合成が始まってしまいます。
くどいようですが、目的をしっかりと思い出しましょう。
長期にわたって手入れ不要な状態を作るには、隙間なく敷いてシートの効果を思う存分発揮してもらいましょう。
防草シートの上から人工芝を敷くと、防草シートの劣化を防ぐのはもちろんですが
その上でペットや子供が遊べるという利点があります。
景観がよくなり家なのに「天国」のような場所に変わります。
コメントをする