落ち葉拾い
都市部でも紅葉が見られるようになってきました。
それとともにやってくるのが「落ち葉」です。
本格的な冬へ向けて樹々も準備しているのですね。
みなさんはなぜ葉が落ちるのか?ご存知でしょうか?
冬になるからというのが答えの一つなのですが。
では何で冬になると葉を落とさなくてはならないのでしょうか?
冬になると日光の高度が下がり受け取るエネルギー量が減ります。
また、日照時間が少なくなります。
光の量も質も少なくなっているのです。
冬は乾燥した日々が続きます。
光合成に必要なのは「水」ですね。
冬は水が少なくなるのです。
そうすると、効率よく光合成をすることができません。
光合成ができなくなると、栄養分を作ることができません。
葉は光合成をするための場所です。
たくさんの葉があることでたくさん光合成をすることができます。
しかし、光の量と質が少なくなるとたくさんが葉があっても
光合成をすることができません。
葉自体は生き物の一部ですから、栄養分を使って生きています。
たくさんの葉を維持するためだけに
貴重な栄養分を使うというのは木の存続にとって
もったいないことです。
そのため、たくさんの葉を落とし、
硬い樹皮で守られた幹だけを残して眠るようになるのです。
眠ることで、栄養分の消費を最小限にすることができます。
一方で葉が落ちない樹もあります。
この場合は葉の形を工夫することで
少ない水、少ない光でも光合成をすることができます。
これが常緑樹ですね。
落葉樹も常緑樹も自然界において大切な役割があります。
落葉樹は葉が落ちることで光が差し込みます。
これにより他の植物が育つことができます。
また、落ち葉のクッションは次第に微生物たちにとって溶かされて行きます。
そして土の栄養分に変わります。
常緑樹があることで、他の生き物にとっての「家」ができるのです。
わたしたち人間も自然の一部ではあるのですが、
過酷な自然環境とあえて切り離すことで
快適に過ごすことをしています。
家があり、食べ物があり、衣類があるのです。
冬だからといって眠り続けることはありません。
落ち葉は自然界において、土の栄養分となります。
しかし、わたしたちが生活している場において
落ち葉はただのゴミです。
ゴミなので集めてゴミ袋に入れて清掃工場へ運びます。
落ち葉だけならば
やり方によって腐葉土を作ることができます。
腐葉土の作り方においては
数々のところで紹介されていますのでそちらをご覧ください。
人工芝を敷いている家庭において、
落ち葉拾いだけはどうしてもやらなくてはならない作業になります。
人工芝の上に積もった落ち葉は土壌微生物たちに溶かされることはありません。
土壌と接触しているわけではないからです。
地道にほうきで集めることの他に、
ブロワーを使って落ち葉を集めていきます。
広い場所になるとブロワーの威力が発揮されます。
広いマンションや、公園の管理をしているところでは
ブロワーを使っている例が多いです。
自宅の狭い場所では
ほうきを使ってサッサッサで終えることが多いです。
一年を通して唯一大変な作業である落ち葉拾いですが、
ここを乗り越えれば手入れの楽な人工芝の本領が発揮されます。
コメントをする