日陰だからといって油断は禁物
人工芝のある家庭は職業柄どうしても気になってしまいます。
日々人工芝に携わっているので、あの家この家とつい見てしまうのですね。
ここ数年は人工芝のよさが一般家庭に浸透してきているのを感じています。
新築の家以外でも人工芝が敷かれているのを見かけるのです。
この家はジョイントタイプの人工芝を飛び石のように使っているのかな?
この家はロール状の人工芝をきれいに敷いているけど・・・
惜しいところがある!
と、いつもやっている仕事の視点で見てしまいます。
家の周囲に合わせてきれいに人工芝を敷き詰めている家庭がありました。
最近の住宅は建物がとなり合うことが多いため、日陰になる場所ができます。
そういう場所では植物を植えることができません。
そうはいってもわずかばかりの日光で育ってしまう上に、
意図していない植物・・・雑草が生えるのです。
日陰だから大丈夫だろうと思って油断をしていると、
きれいに雑草が生えてきます。
芝や観賞用の花を植えるとなると日照時間が足りないので、
しっかり生育してくれないというのが現実です。
こうした日陰の雑草対策として人工芝を使うことができます。
人工芝は化学繊維で作られた芝生のことです。
かつては競技場で使われていたものでしたが、
一般家庭でもその技術を応用して綺麗に敷くことができます。
わたしたち芝人も競技場をメインとして販売、
施工をしてきたという経緯があるのですが、
そこから一般家庭においても販売、施工をしています。
人工芝は雑草対策になるので、多くの家庭から評価をされています。
人工芝を敷く過程で全ての土を掘り起こして雑草を完全に抜き取ります。
草だけを抜こうとすると大変なのですが、
土ごと掘って草を分けるようにして作業を進めていきます。
草なので木のように深いところまで根を生やすことはありません。
30cm程度掘り起こせば、根こそぎ取り除くことができます。
文字で書くと簡単なのですが、やってみると地道な作業になります。
それが終わると、整地をします。
この作業をテキトーにやってしまうと、
人工芝の仕上がりに差が出てしまいます。
素人目で見ても浮いている箇所が出てくるので、ケガのリスクに繋がります。
その後、防草シートを敷きます。
防草シートとは、その名の通り「草を防ぐシート」のことです。
遮光性に優れたもので、シートに覆われている部分は光合成をすることができません。
そのため、草に必要な栄養分が作れずにそのまま枯れていってしまいます。
防草シートを紫外線や雨風から守るという意味で、
その上から人工芝を敷きます。
また、シートのみの殺風景な景観を変えるという意味もあります。
緑豊かな人工芝を敷くことで、心和む景観を作ることができます。
日陰で普段立ち入らない場所にはなるのですが、
隣近所からすると見えてしまう部分にはなるので、
美しい状態で保つということがとても大切です。
人工芝ならば、お手入れが簡単できれいな景観を保つことができます。