人工芝は足腰に悪い?
みなさん、人工芝はけがをしやすいという話を聞いたことがありますか?
元メジャーリーガーの松井秀喜さんが「アメリカは天然芝の球場が多いので膝の負担が少ない」とおっしゃっていました。
松井さんが海を渡る前の東京ドームは往年の人工芝を採用していました。
東京ドームは、野球はもちろんコンサートにも使う多目的施設です。
コンクリートの上にペラペラの人工芝を張っている状態でした。
外野手だった松井さんはそのクッション性が悪い人工芝の上を走り回らなくてはなりませんでした。
その蓄積が晩年の膝のけがにつながったといわれています。
その後、東京ドームはロングパイル人工芝ちいって、
芝葉が長いものを採用しています。
他の球場でもどんどんこのフカフカ人工芝を採用しています。
しかしながら、往来の人工芝に対するイメージはなかなか払拭できていないのが現実なのです。
コンクリートの上に人工芝を敷くのですが、
コンクリートの印象に当時の人工芝の薄さと相まって
わたしたちに強烈な印象を与えたのでした。
現在主流となっているフカフカのロングパイル人工芝が天然芝と比べてけがをしやすいのか?という研究が行われています。
その一つに、人工芝ピッチにおけるサッカーの試合が筋損傷に及ぼす影響(順天堂スポーツ健康科学研究 第 1 巻第 3 号(通巻15号),414~420 (2010))という研究があります。
土、天然芝、人工芝のピッチの上で大学生サッカー選手が試合をし、その後の状態を調べたものです。
筋損傷を評価する指標の一つであるCKという数値は土が有意に高く、人工芝と天然芝は同じくらいだったそうです。
他の指標であるLDH、アルドラーゼ、Mbにおいても同様で「土>人工芝=天然芝」という結果でした。
人工芝の筋損傷の程度として土より低く天然芝と同程度ということでした。
こうしたフカフカの人工芝は個人の家庭でも簡単に手に入れることができます。
ホームセンターで買うことができますし、楽天市場でポチポチして買うこともできます。
室内に敷いてインテリアとして利用できます。
またベランダに敷いてちょっとした遊び場にすることができます。
庭に敷く場合は注意が必要です。
敷く前の基礎作りが必要です。
基礎作りに不安のある方は職人さんの力を借りることをお勧めします。
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