人工芝に積もった花粉

スギ花粉の時期ですね。

スギ花粉の大きさはみなさんご存知でしょうか？

直径30μｍです。

１円玉の直径は2ｃｍですね。

１円玉の直径にスギ花粉66.7個が一列に並ぶわけです。

この大きさは風が飛ぶと一緒に舞い上がります。

そして空気の流れが止まるとゆっくりと重力に沿って落ちてくるのです。

 

舞い上がらなくては遠くに飛んでいくことはできませんし、

落ちてこなければ相手方の雌しべと合流することはできないですよね。

考えて生きているわけではないのに、植物は本当によくできています。

 

そのため人工芝を敷いている家庭ではしっかりとスギ花粉が付着しています。

それは風が吹くと空気中へ舞い上がります。

人工芝の素材は化学繊維ですから、

しっかり絡んで離さないということはありません。

わたしたち人間もこの時期は化学繊維の上着を着ましょうと

提案しているのですが、化学繊維はツルツルの素材だからです。

玄関先でしっかり振り落とせば花粉を落とすことができるのです。

 

スギ花粉は風が吹けば飛んでいきますし、風が止めば降りてきます。

しかしながら、いくらツルツルした素材で有名な化学繊維であるとはいえ、

構造上ただのシートというわけにはいきません。

防草シートをむき出しでいる家庭もちらほらあるのですが、

草は生えてこないとしてもシートの上では何もできないのです。

人工芝は当然のことながら芝葉の形にカットして芝にしています。

そのため、芝としての凹凸は当然ながらあります。

へこんでいる部分に花粉はたまっていきます。

人工芝の構造上、クッション性を作る目的と見た目向上の目的とあり、

細い繊維状のクルクルした部分を作っています。

クルクルしている部分になるので引っかかりやすくはなります。

 

人工芝の手入れ方法は次の通りです。

スギ花粉症の人は無理して全て行う必要はないと思っています。

外に出る時間を極力避けなくてはならないからです。

自ら暴露しに行くリスクは考慮しなくてはなりません。

とは言え、花粉症ではない子供のたちの遊び場を確保するためにも

可能な限りはやっておきたいですよね。

 

１

ほうきを使って掃きます。

芝葉に付着した花粉粒子を引きはがすことができます。

２

人工芝を水で洗い流します。

庭のホースを使ったり、バケツを使ったりしてよくすすぐようにしてください。

 

3

最後に乾燥させます。

ほとんどの場合は自然乾燥になりますのでそのまま置いておけばOKです。

 

暴露時間を極力少なくするためには掃くだけ、

水をかけるだけでも効果はあります。

可能な限りやっておきましょう。

 

人工芝自体は化学繊維ですから、

アレルゲンとしての機能はありません。

しかしながら、スギ花粉が付着することで起こる症状はどうしても出てきます。

適切に対応することでその症状を軽減させることは可能です。