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チガヤを制する

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2022年06月27日

みなさん「チガヤ」という植物をご存知でしょうか?

漢字で書くと「茅」です。

「草の矛」といっていいほどの破壊力があります。

古くは「万葉集」に登場し「ツバナ」という名前のものがこのチガヤです。

魔よけの力があるとされ6月30日の夏越しの祓に

チガヤで編んだ大きな輪をくぐる行事があります。

「茅の輪くぐり」ですね。

このチガヤですが、イネ科の多年草です。

春が始まる頃に地下茎の節々にある「休眠芽」から一斉に茎が生えます。

春の終わりには30~80cmほどの高さにまで茎が伸びます。

その先端には円柱状の綿毛をつけます。

この綿毛から種が風に乗って運ばれます。

この種からも芽を出して成長を始めます。

綿毛の季節が終わると葉が生育を始めます。

葉の形は線形です。

そして秋が深まる頃に葉は枯れていきます。

冬には地下茎を残し、休眠状態に入ります。

 

綿毛の種からも、地下茎からも増えるというのがこの草の特徴です。

特に地下茎は脅威の繁殖力です。

地上部が全て刈り取られても、この地下茎の芽がある以上

そこから茎を伸ばし、葉を伸ばしよみがえってしまうのです。

そしてこの地下茎はどんどん横に伸びていきます。

またこの地下茎から他の植物が生えないようにする物質を出すことがわかっています。

植物は動けないため、他の植物が来ないように化学的になわばりを作っているのです。

つまり、チガヤがそこに生えている時はチガヤ一強状態となるのです。

 

葉の形が細く線状であることから、

防草シートを突き破ることが簡単にできてしまうのが困りものでもあります。

だからこそ、防草シートの厚みは必要です。

ペラペラのシートを買ってしまうとすぐに破って生息してしまうのです。

シートを敷く前に完全に草を取ることが必要で、

その上で厚みのあるシートをのせます。

シートが紫外線で劣化しないようにさらに覆うと効果的です。

人工芝を敷くと、防草シートの劣化を防いで長持ちさせるという効果があります。

人工芝のありなしで防草シートの劣化に差が出てしまう事例があります。

 

茅の輪をくぐりながら穢れを取るとともに、

チガヤの生態を振りかえってみてはいかがでしょうか?

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